きみに、好きと言える日まで。
「そう言えば中学の時、耀太の奴ハイジャンでは有名だったんだよ。鳥人なんて言われて」
「……!?」
頭の中がパニックを起こしていた。
そして、マットの上から立ち上がったのは……。
耀くん……っ!?
じゃあ……
跳んだのも……
「でも、怪我で故障してからは跳べなくなって、腐ってる時期もあったんだよね。確実って言われてた推薦もダメになっちゃって」
日本語じゃないって思えるくらい、この話を理解するのに時間が掛かった。
「気まずかったんじゃない?だからあえてみんなが行かないこの高校を選んでね。あたしと耀太だけだし。同じ中学なの」
なんの、話……?
「あれ、言ってなかったっけ」
「……初耳」
ウソ……。
耀くんが、ハイジャンの選手だったなんて。
知らないよ……。