きみに、好きと言える日まで。
そのうち、馬鹿な奴らが上半身裸になって変な踊りを始めた。
女子からは『キャー』なんて悲鳴が上がっているし、店主からは『営業妨害だから出てけ!』なんて言われている。
「ははははは」
最高なヤツら。
久しぶりに心の底から笑った。
「俺、紺野に告白された」
ビックリするようなことを拓弥が言ったのは、最高潮に盛り上がっているそんな時だった。
「は?」
痛いくらいに上がりっぱなしだった頬が、一瞬にしてしぼむ。
「紺野って、あの紺野凛!?」
「そう。紺野凛」
ふいに目が行ったのは、少し離れたところで雑談している拓弥の彼女。
毎年全ての大会の応援に駆けつけている彼女は、部員とももう顔なじみだ。
つーか、紺野とも同じテニス部で、友達だったよな?