きみに、好きと言える日まで。



今日もこれから炎天下で、厳しい練習が待っている。


部室に行き、着替えを済ませる。



ロッカーに掛けられたユニフォーム。


試合用のユニフォームの右端に縫いこまれているお守りに

……そっと、触れた。





本大会まであと2週間。



来て欲しい。


見て欲しい。



俺の飛躍を。




これが、ラストチャンスだ。





もし、まひが来てくれたなら……。



ずっと秘めていた想いを口にしたい。







今度こそ


必ず伝えるから。



俺たちの間に、交わせなかった言葉を……。

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