きみに、好きと言える日まで。


凛ちゃんは、おでこに手を当てた。



「まひろ、大丈夫?」



次にあたしの肩に手を掛ける。



「だいじょぶ……」



じゃないかもしれない。



あたし今。

うれしすぎて。


心臓、破裂しそうなんだもん。




「全然大丈夫じゃないじゃん。だって泣いてるよー」

「大丈夫だってばぁ……」



泣きながら笑う。




こんなに近くに居たんだ。

ずっと探してた人が。



それがただ嬉しくて嬉しくて、たまらなかった。




この日。


蕾のままだった耀くんへの想いが


一気に花開いた。




これからは、自分の気持ちに確信が持てる。


自信も持てる。




ねぇ、耀くん。


あたし、耀くんが好き……。


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