きみに、好きと言える日まで。
温めてきた気持ち。
素直な気持ち。
入学したてのあの日から、ずっとそうだった。
追い求めていた"影"が耀くんで、あたしは耀くんに恋する運命だと思った。
でも、そんな運命なんかきっとなくて
運命があるとすれば、好きになっちゃいけない運命だったって思った。
けど、運命とかじゃなくて
耀くんに恋することは、必然だったんだ……。
ポロポロと零れた涙は瞼を軽くし、また耀くんの姿をはっきり映し出す。
耀くんは、笑っていた。
そして、あたしをじっと見つめて言う。
『俺はまひが……好きだ……』
それは。
いつだってストレートだった耀くんの、最上級に真っ直ぐな言葉で。
一番、欲しかった言葉。