きみに、好きと言える日まで。


グラウンドの隅に設置された、高跳びのバーへ向かって走り出す男の子が目に映る。


熱が冷めたあとのグラウンド。

そこには彼ただひとり。

影を帯びていて、顔はよく見えない。




───次の瞬間。




最後の一歩を






……力強く踏み切った。

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