きみに、好きと言える日まで。
「ほ~ら、まひろだって心当たりあるって顔してるよ?」
積極的な否定が出来ないでいると、また冷やかされた。
「もうやだっ……。からかわないでよ……」
……期待しちゃうから。
あたしの中で、どんどん耀くんが大きくなって行く。
話すたび。目を合わせるたび。
気持ちが態度に出ちゃうんじゃないかって、心配になるよ……。
「おはよ~さ~ん」
そこへ大あくびをしながら、拓弥くんが教室へ入ってきた。
見ての通りすごく眠そう。
目の下にはクマ。
「拓弥~、また寝不足なのぉ?」
凛ちゃんが茶々を入れる。
「いやー参った参った。アイツが寝かしてくんなくって~」
「うわっ、また朝から卑猥発言。んなわけないじゃん、それはアンタの願望でしょ!美月に言うからね!」