きみに、好きと言える日まで。
……そんなこと言われたら。
あたし
また勘違いしちゃう……。
でも。
耀くんが、どうしてあたしに見せたいと思ってくれたのか、それはまだ確かじゃないけど。
あたしへの"特別扱い"が、勘違いでもなんでもないって言ってくれた気がした。
無言のまま、しばらくふたりで夕焼けを見つめていた。
燃えるように真っ赤な夕陽。
ゆっくりゆっくり沈んでいく。
真っ赤だった辺りは、薄暗くなった。
「なんか、淋しいね」
もうすぐ、一日が終わる。
何だかもの悲しくなった。
「俺は全然」
「……え?」
「まひがいるから」
───トクン……。
耀くんを見る。
耀くんは、ただ前を見ていた。
そのとき
夕陽は完全に沈み、辺りを闇で包んだ。