きみに、好きと言える日まで。
「これじゃ不服?」
「ううん。大好き。ありがとう」
受け取って、一口含んだ。
懐かしい甘い味が口の中へ広がる。
……おいしい。
耀くんからもらったからかな……なんて。
「ほんとは何が好きなの」
「え?」
「飲み物」
「あっ、ああ。飲み物……ね」
何が好きかなんて言われて焦ったけど
「メロンソーダ……」
「結局子供じゃーん」
正直に答えたら笑われた。
「ってことは、俺のチョイスは間違ってなかったな」
おっしゃる通りです。
コーヒーを買って来られたら、どうせ飲めなかったし……。
言う前から子供扱いされたわけだし、ちょっと納得いかないなあ。