きみに、好きと言える日まで。
和み
【耀太】
優飛の手を引いて、車で待っている母さんの元へ向かう。
まひに、シロツメクサで作ってもらったお姫様グッズを身につけた優飛は、超ゴキゲン。
「ゆうひ、おひめさまみたい?」
「ああ、とびきり可愛いお姫様だ」
それにしてもまひ、器用なのな。
一見トロそうに見えるのに。
一生懸命に何かに向かってるまひの姿、やっぱりいい。
作らされてるんじゃなくて、一緒になって楽しんでた。
こういう時に、本当の性格が出るような気がする。
……また惚れた。
初恋の先生と、まひの感じが似ていたのは事実。
けど、告白かっての!
あんとき一瞬ポカンとしたように見えたけど、あれって引いたのか?
それとも、嬉しくて……?
ああっ!どっちだっ!
「お兄ちゃん。ニコニコしちゃってどうしたの?」
ヤベッ。
慌てて顔を戻す。
「ん?なんでもねーよ」
"ニコニコ"で良かった。
拓弥や瞬なら"ニヤニヤ"っつーんだろうな。