きみに、好きと言える日まで。


凛ちゃんはC班。

拓弥くんと一緒だから、うるさくてヤダなんて言っていた。



「ふたりっきりにしてあげたりさ~」

「……っ」



……悪いけど。

凛ちゃんと同じ班じゃなくて良かった。



「もしかしたら、耀太の方から告白されるかもね?」

「あっ、あるわけないじゃんっ……!」



変なこと言わないでよ。

意識しちゃうじゃん……。



「そうだ。まひろ、無理するんじゃないわよ?」

「ん?」

「それよ」



凛ちゃんが思い出したようにあたしの足首を指す。

実は一昨日、部活の最中に捻挫するなんていうマヌケなめにあっちゃったんだ。



「分かってる。ありがとう」



万全な態勢で迎えたかったのに、こんな時に。



やっぱりツイてないかな……。

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