きみに、好きと言える日まで。
「まひ、大丈夫か?」
「うん、大丈夫」
本当は、少し休みたかった。
大したことなかったのに、こんな風に歩いていたら捻挫した足に負担が掛かった様で、痛みが復活して……。
「貸せよ」
耀くんはあたしの背中から、リュックを取ろうとした。
「ほんとにいいって!」
みんなの顔も疲れきっている。
他に女の子が2人いるのに、あたしだけそんな楽するなんて出来ない。
それを断って、肩ひもをギュッと握った。
「……足」
耀くんの一言に、ビクッと肩が跳ねた。
「…………」
「どうした?」
「……っ」
……気づかれちゃった。