唯一の愛をキミに【完】
なんとか撮り終わり出来上がった写真を見るとやはり唯の顔が固まっていたけれど、


これはこれで結構好きな写真かもしれない。


ツーショットの写真や館内で撮った魚の写真を眺めながら唯とランチを食べる。


「もう…、上原くんさっきから笑いっぱなしだよ…」


写真の出来に顔を赤くして俯いている唯の頭をポンと触れると更に顔を赤く染めた。


「ごめんごめん、唯のこの写真の顔が面白くてね」


「……恥ずかしいです」


「はい、唯さん。拗ねない、拗ねない。良い思い出だろ?あっ、唯。このあとイルカショーだって。観に行こうか?」


そう誘うとようやく機嫌が直ったのかコクリと頷く唯。


イルカショーやアシカショー、ペンギンコーナーに水中トンネル、


キラキラと目を輝かせながら水槽を覗き込む唯の姿に誘ってよかったと思った。
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