正しい君の忘れ方
まさかまさかの同じ高校。
私たちの通う青島第一高校は
青島にあるわけではなく、
ただ先代の理事長が青島総一朗という
名前だったという単純明快かつ
アホらしい名前の由来がある高校だ。
「と……年上だと思ってました…」
「え〜そんなに老け顔?^ ^」
「あぁぁいえ!!決してそういうわけでは!!!!!ちなみに何組でしょうか」
同じクラスの人の顔もまともに
覚えてない私は
コメディ感のある展開だけを
全力で拒否していた。
「俺C組だよ。星野さんFでしょ?」
あっぶねぇーー!!と心の中で叫んで
安堵した。
それにしても彼は物知りだ。
名前覚えるの苦手なくせに。
なんでそんなに知っているんだろう。
なーんて思いながら気付いたら私は
いつの間にか眠っていた。