悲しみの舞華(まいはな)
「僕?僕は『光華』だよ〜」
「こうか?変な名前」
「もしかして勘違いしてる?僕の名前は『光華』じゃないからね?『光華』は世界No.1の暴走族だよ!」
「な、なんでそんな人が私に何の用なのよ!」
「『光華』に来てくれる?」
「えっ…ていうか、あんたの名前はなんて言うの」
「名前は都之山未来だよ」
「都之山…」
「ダメ。未来って呼んで」
「え…。み、未来?」
「うん!」
私はそこでドアを開けた。
未来はニッコリと笑っていて、その笑顔は、光のように眩しかった。
他の人なら暖かい気持ちになるだろう。
でも、私にはその眩しいほどの光が毒でしかなかった…