悲しみの舞華(まいはな)
あの後、未来の可愛さに免じて、倉庫に行く事を渋々了承した。
「着いたよ〜」
「ヴ…ぎぼじわるい」
了承したのは良かったが…
未来のバイクテクニックは、上手いっちゃ上手いけど…はっきり言って、あんな運転されると、吐き気しかしない。
「だいじょーぶ?」
「大丈夫なわけないじゃない!あんたがグニャグニャ運転するから…ぉえっ」
吐き気が治んない…
「とりあえず中入ろ!」
「ゔん…」
ドアを開けるとどんちゃん騒ぎだった。
「なにこれ…」
「いつものことだよ〜」
「そ、そう…」
「こっち」
未来は私の手を握ってひいてくれた。
「ちょっ…」
「嫌はな〜し」
「意地悪…」