悲しみの舞華(まいはな)
「さてと、帰るか」
まぁ、帰る場所なんてないけど。
「あれ…?もしかしてっ、来魅華!?」
「誰だ…って雨里!?」
「ん?どした雨里…って来魅華!?」
「え!?雷樹まで!?」
私は思わぬところで2人にでくわした。
『不死蝶』の2人に。
「来魅華–––––!!」
雨里が私の胸にダイブしてきた。
「うぁっと」
「雨里落ち着け」
「う、うん」
「来魅華、良かった…。俺達ずっとまってたんだぜ。来魅華が帰ってくることを」
「もちろん今でもだよ!」
「来魅華…。戻ってきてくれるか?」
「私は…」
どうしたいの?
私は、『滅鬼』のままでいたい?
それとも、『不死蝶』の…
みんなの所に戻りたい?
私は…?
私は…
そうだ、私は…