悲しみの舞華(まいはな)



「『滅鬼』ってもしかしたら、来魅華のことじゃねぇの?」



「そうかもしれないね…」



私と雷樹は『滅鬼』という者を調べることにした。


でもすぐに『滅鬼』は消えてしまった。


情報も全然入らずじまいで何一つ分からなかった。



来魅華に関する最低限の情報も大切に管理して、厳重にロックをかけておいたから誰もみれないだろう。


来魅華に戻ってきてほしくて、支えたくて、守りたくて、ずっと一緒にいたかった。


でも、私は私と雷樹は来魅華を助けられなかった。



『龍道』という所に姫ができたらしい。名前は不死美来魅華。



見つけた!そう思った。でも、会いに行く勇気がなかった。


やっと見つけたけど、もしかしたら私達のことが嫌いで消えたんじゃないか。


そう思ってしまって。



なかなか決まらなくて、もう1ヶ月もた経ってしまった。


私達は、見つけたその時に会いに行けば良かったんだ。


その後、会いに行かなかったことにすっごく後悔した。


来魅華が裏切り者にされたらしい。林田美優の策略によって。



私達は今度こそ決意を決めて、会いに行くことにした。



でも家族に許しがもらえなくて、頼み込んで頼み込んでやっと了承がもらえた。



私は雷樹とともに繁華街へやってきた。私達がこちらについた時には『滅鬼』が復活していたらしい。



夜中、私達が繁華街を歩いていると黒いパーカーを着ていた人が目にはいった。


顔は見えない。でも、直感で来魅華だということに気がついた。


私は雷樹をほうって、来魅華の方に向かった。


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