悲しみの舞華(まいはな)
「あぁ…これは染めたんじゃなくてウィッグ。あんな派手な髪をあんまり人前で晒せないからね」
「…また、見せてね。私、来魅華のあの水色の髪、大好きだから!」
「俺も…あの色を見てると落ち着くから」
「っありがとう!さっ、教室に戻るよ!」
「「うん!」」
私達は教室に戻ると、未来が「お帰り〜」と言ってくれた。
「「「ただいま」」」
「あ〜!」
「どうした雨里!?」
「雷樹…あのね、私は…」
「あぁ…(汗)」
「く…じゃなくて…魅華の隣がいい〜!!」
「はぁ?」
本当。はぁ?
どしちゃったのっ、雨里。
ていうか、今サラッと流したけど、く…って!久魅華って言いかけたんでしょ!
「ダメ〜!ミィちゃんの隣は僕!」
「お、俺は適当に座るわ」
「あの、雷樹さん。よければここに座っていただけませんか?」
「はい!もちろんっす!」
「ありがとうございます。
雨里さん、僕の隣に座りませんか?」
おぉ?
「うええ!?あ、あ、はいぃぃぃぃぃ!!!」
すごく動揺してる(笑)
雨里は、凪の横の席に座った。
そして、ホームルームが終わると、何故か美優が雨里に話しかけてきた。
「ねぇ!魅華ちゃんと雨里ちゃんってどういう関係なの〜?」
「昔からの親友」
「へぇ〜そうなのぉ〜?あ〜、雨里ちゃぁん。私ともお友達になってくれな〜い?」
「いや。私の女友達は魅華で埋まってるし、間に合ってるから」
埋まってるって何よ、
埋まってるって。
「そんなぁ〜」
「おい!友達になってやれよ!」
あ、勇御がでてきた。
「いやよ。そもそも言われて
なるもんじゃないし」
「こんの野郎!」
勇御が雨里にてをあげようとした。