悲しみの舞華(まいはな)
雨里side
「こんの野郎!」
知らない奴が私を殴ろうとしてきた。
ブチッ!
嘘!?喧嘩って無理!!って今、なんか音したような気が…?
顔面に向かってきた手を止めたのは来魅華だった。
様子を見るに、来魅華は
きれていた。
殺気がでまくっていたので
すぐに分かった。
「何やってくれてんの?あんた、何様のつもり?雨里にてぇあげるとか100万年はやいんだよ。
雨里に指一本でも触れてみやがれ。お前のどたまかち割るぞクソ野郎」
来魅華は手に力を入れて、知らない奴の手を前に押し返した。
それだけで、窓まで吹っ飛んだ。
来魅華は怖い顔を消して、私に駆け寄ってきた。
「雨里!大丈夫!?怪我ない!?何処も傷ついてない!?痛いところは!?」
過保護だなぁ〜
「大丈夫だって。ありがとう」
「そんなの当たり前!
雨里は私の家族だよ!」
なら、頼ってほしかったなぁ…
って、今いうのは場違いかな。