悲しみの舞華(まいはな)



来魅華side



私達は外を歩き回っていた。



う〜む、やる事がない。
何かやる事は…あっ…



私はある場所で立ち止まった。そこは、クゥちゃんが事故死した道路だった。



クゥちゃん…どうして、あの時道路に飛び出して行っちゃったの?


それに、何で怪我を…



「!!」



私はある事に気がついた。そう、それは誰かがやったんじゃないかと。



あの時は混乱していて考える暇もなかったしクゥちゃんの事故死の事を忘れようとしていたから考えなかった。



ここには防犯カメラが設置してある。



私は皆を置き去りにして、監視室まで行き、見せてもらう事にした。



ギリギリ残っていて、そこに映っていたのは衝撃的映像…


それは…


美優がクゥちゃんの足を近くにあったもので殴り、人が見ていないのを見計らって、クゥちゃんクを道路にほうりすてた映像だった。



プツン…



私の何かが切れた。



堪忍袋のおでもなく、
今までにない感覚。



私の全てがショートした。



今までの感情を全て消し去り、私は憎しみの感情に埋まった。



許さない…林田美優。私を裏切った『龍道』…私を闇に突き落とした拓人。


お前らを


ユルサナイ



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