悲しみの舞華(まいはな)
それで、終わったかのように思えた日記だったが、まだ続きが書かれていた。
でも、ある事が発覚した。来魅華は人よりも優れていて人間以上の力を持ち、運動神経を持っていた。
そんな事が世の中に知られれば来魅華は化物扱い。俺は幸せにすると誓った。だから、来魅華の力を制御するための装置を作った。
それをルビーに埋め込んだ。ルビーは来魅華の誕生石だからだ。
これで、来魅華がきっと幸せになれる。
もう一度最初からやり直すんだ。ご飯は一緒に食べて、いっぱい喋って、俺はあの子との空白の時間を今日からうめる。
不死美多華(ふしみ たか)
お父…さん…私は…お父さんが
生きてるだけで幸せだったのに。
すべての希望を失った。
私はネックレスと必要最低限の
物を持ち、家を出た。
これがこのネックレスの秘密。
私はこれをしているだけで自分の力を弱める事ができる。でも、もう必要ない。
今日は、自分の本当の力じゃないといけないから。
私はパーカーを着た。
滅鬼の時のではなく、真っ白のパーカーに黒い蝶の刺繍がほどこされたものを着て、フードを深くかぶった。
そして、証拠のビデオを持ち、外に出た。
(まだ、カツラはしてますby作者)
私は『龍道』の倉庫の重々しいドアを蹴破った。
「だれだ!!」
そうすると、ぞろぞろ下っ端たちが私に寄ってきた。
「幹部以上の者を全員呼んで。今すぐ」
下っ端の1人が幹部以上を呼んできた。
「だれだ。お前」
私はフードをとった。
「魅華ちゃん!?」
春が叫んだ。
他の人達は私をみて、目を丸くして驚いていたけど。