悲しみの舞華(まいはな)
「違う、魅華だけど…私は魅華じゃない」
「じゃあテメェは誰だよ!」
「誰かって…?じゃぁ、再現してあげる」
「「「「「???」」」」」
「『違う!私はやってないよ!信じて!!』」
私はあの時、私が言った言葉をそのまま言った。
「も…しか…して…来魅華?」
「当たりだよ、秋」
「来魅華?貴女はここに
何をしに来たんですか!」
「落ち着いてよ拓人。見せたいものがあるの、皆に」
私は証拠のビデオを大きいスクリーンにながした。
そこには美優の姿。
「皆全部全部私のもの!来魅華なんて消してやる。きゃははははは!!!」
狂ったように笑いながら、制服を切ったり自分を殴ったりしている美優が映っていた。
「これは…もしかして…来魅華、お前は白だったのか?」
「当たり前じゃん」
「美優が裏切ったのか!?クソ!あいつ俺たちを騙しやがって」
「美優が…まさか、来魅華が本当の事を言っていたなんて…」
「「来魅華!ごめん!!僕たち、あの時…気づいてあげられなくて!!」
「うん…いいよ。だって、2人は私を信じててくれたんだもん」
「来魅華、僕もごめんなさい。信じてあげられなくて!あの時、暴力を振るってしまって!」
「俺も…ごめん!!親友だったのに裏切っちまって…」
「俺も…ごめんな。俺は…総長失格だ」
「うん…許す…」
「「「くみ「わけねぇだろ」え…」」」
「私の恨みはそんな小さいものじゃない。馬鹿にしないで!!!」