悲しみの舞華(まいはな)
「私の憎しみはそんなちっぽけなわけないに決まってるじゃん!!」
「来魅華…?どうしてしまったんですか?」
「拓人…まず、貴方から殺してあげる」
私は拓人を蹴って壁まで吹っ飛ばした。壁まで吹っ飛んだ拓人の顔面に、自分の最大の力をだして殴った。
ガァン!!
いや、殴れなかった。
私が殴ったのは壁だ。
「無理だよ…まだ、忘れらんないよ…サヨナラなんて、できるわけないよ…」
カチッ
この音は…?
「馬鹿な女ね…」
「美優!?」
「私が殺してあげる。じゃぁ〜、拓人からね〜!!」
「やめてっ!」
パァン!!
私は目の前にいる拓人を庇って、横腹を撃たれた。
「あはははは!!
本当馬鹿よねぇ!!」
「来魅華?来魅華?大丈夫ですか!?」
「拓人…ごめん…」
私の意識はそこで途切れた。