悲しみの舞華(まいはな)
未来side
「未来さん!今、『龍道』の倉庫に『黒蝶』が来てるって!!」
「え!?クーちゃんが!?」
行かなきゃ!!
クーちゃん!!
僕はバイクに乗り、『龍道』の倉庫まで走らせた。
着くと、救急車と警察が来ていた。
中に入ると、『龍道』の幹部以上の人達が全員いた。
僕は総長の速水蓮兎の所まで駆け寄り、事情を訊いた。
「クー…ちゃんが…どこに搬送されたっ!?」
「○○病院だ…」
速水蓮兎が「すまない…」と言っていたのが聞こえた気がしたけど、クーちゃんのことでいっぱいで、返している暇がなかった。
手術室の赤いランプが点滅している。
クーちゃん…無事でいて…ごめんね…助けに行くことができなくて…
赤いランプが消えた。
「先生!クーちゃん…
不死美来未華は!?」
「手術は成功です。ですが…まだ、生死をさまよっている状態です。
あとは不死美さん次第ですね」
クーちゃん…頑張って…!!