悲しみの舞華(まいはな)
私は何故か、頭の中に自然と未来の事が浮かび上がってきた。
「私は…いかない」
「そう言うと思ったわ〜。
さぁ、行きなさい。
来魅華を呼んでいる人達は
たくさんいる。
あの扉に向かって歩きなさい」
「お母さん…」
「来魅華、先に待ってるよ」
「お父さん…」
「「ここで見守ってるから」」
「うん!行ってきます!」
私は扉に向かって歩き出した。
白い光に包まれて、私は目を覚ました。
今は真夜中。
私がいるベッドの横では椅子に座りながら、寝ていた。
「未来…呼んでくれたんだね…
ありがとう…」
「んん…クーちゃ…」
「クスッ…よしよし」
私は未来の頭を優しく撫でた。
すると、未来はフニャッと笑った。
やっぱり可愛い…
子犬みたい…
私はその夜はぐっすり眠った。