悲しみの舞華(まいはな)



歯を磨いて、朝ご飯を食べ、服に着替え終わると、家のチャイムが鳴った。



未来side



クーちゃんの家にみんなで迎えに行くと、中で
声がした。



「や、やっぱり私着替え…」



「だめ!」



「じゃぁ、パーカー着させて!お願い!!」



「もう〜」



中からはそんな声が聞こえてくる。



ドアを開けると、クーちゃんが大きめのパーカーを着ていた。


下を見てみると、スカートを着ているらしい。



「パーカー脱がないの?」



「ぬ、脱がない!」



「つべこべ言わず脱ぎなさい」



雨里ちゃんがチャックを外してクーちゃんのパーカーを脱がせた。



クーちゃんが着ていたのはスカートじゃなくて、ワンピースだった。



雨里ちゃんと色違いで、
可愛い花柄のワンピース。



雨里ちゃんは黄色で、
クーちゃんはピンク色。



「これ恥ずかしいよ\\\」



「いいから行くよ〜!」



クーちゃんは相当恥ずかしがっていて、顔が真っ赤だ。



可愛いなぁ〜



僕はクーちゃんの耳元で「大丈夫、すごく可愛いから」と囁いた。



するとクーちゃんは今よりも顔を赤くした。



もう、本当に無防備すきだよ…そんな顔を見せちゃみんなに襲われちゃうよ?



まっ、そんな事したら
僕が絞め殺すけど♪♪



(最後の♪♪これつけるの怖いよ!by作者)



僕達は車に乗って、カズヤンが経営している海まで向かった。



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