悲しみの舞華(まいはな)


雨里side



30分ぐらいして
2人が戻ってきた。



「どうしたの?」



「んー…なんか、私もよく分かんない」



来魅惑はそういう風に答えたけど、未来くんのほうは頭に手を当てて、「僕なにやってるんだー!!」とか言ってる。



いいなぁ〜来魅華は。
私も伝えようかなぁ〜…



私の好きな人は凪さん。



「あの、凪さん…」



「凪でいいですよ?」



「あ、は、はい!えと…凪…私…凪のことが…ことが…ごめん!なんでもない!!」



私はその場を走り去った。夢中で走っていたから、誰かにぶつかった。



「あっ…すいません」



「それで済むと思ってんのか!?」



その人はとてもガラの悪い人だった。



「本当にすいませ「こっちに来い!」



え!?やめて!怖い…!助けて!



「その手を離して下さい」



「凪!」



「あぁ!?」



「離しなさい」



凪は殺気を放った。


「ひっ…すいませんでしたぁ––––!!」



ガラの悪い人は逃げて行くと、
凪が私に話しかけてきた。



「大丈夫ですか?」



「うん…」



「さっき…一体なにを言おうとしていたんですか?」



「えと…あ…の…」



「はい」



「私、凪のことが好きです!!」



「!!」



凪はすごく驚いていた。



私はきっと断られるだろうなと思っていたけど、凪は「はい、僕も雨里さんが…いえ、雨里が好きです」そう言った。



「凪…!」



真夏の今日この頃…この海で私たちの恋が叶いました。


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