花盗人も罪になる
「俺はね……どんなにつらいことからも、一生この手でしーちゃんを守りたいって思ったんだ。だから、しーちゃんが幸せそうに笑ってくれると俺も幸せ」

その言葉を聞いて、紫恵は逸樹のプロポーズの言葉を思い出した。


『どんなことがあっても絶対に俺が守るから、俺と結婚してください』


あの時の言葉通り逸樹は紫恵を守ってくれる。

紫恵もまたそんな逸樹を一生守りたいと思う。

「うん……そうだね。私もいっくんが笑ってくれると幸せだよ」

「これからもっと幸せになろうよ、二人で」

「うん」

結婚を決めた時の二人の思いは、今も繋がっている。

お互いにそう確信した。

「いっくん、これからもずっと私だけ好きでいてね」

「もちろん。しーちゃんは?」

「私もずっといっくんだけ」

逸樹は紫恵に優しく口付けた。

甘くて優しい逸樹のキスに、紫恵は幸せな気持ちで目を閉じた。

そして二人は何度も愛してると囁きながら、夜更けまでお互いの肌に触れ合い、甘い疼きに身を委ねた。




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