花盗人も罪になる
今日は羊毛フェルト教室の生徒たちが、どんな物を作るのかと楽しげに談笑している。
フワフワの綿のような羊毛フェルトを丸めて形を作り、それをニードルで何度も何度も繰り返し刺していくうちに繊維が編み込まれて固くなっていく。
紫恵は無心になってニードルを刺している時間が好きだ。
ニードルを刺しながら考え事でもしようものなら、ニードルでうっかり指を刺してしまうこともある。
そうなると細かく鍵針状になっているニードルで刺した傷は、単純な刃物で怪我をするよりもギザギザに裂傷を起こしてかなり痛い。
だから紫恵は、羊毛フェルトで手芸をしている時は余計なことを考えないようにしている。
「紫恵先生、こんにちは!」
「こんにちは。今日はストラップを作りましょう。マスコットは何がいいですか?」
「私、猫がいいです!」
「パンダがいい!」
「私はイルカを作りたいです!」
「それじゃあ、今日はそれぞれ皆さんのお好きな物を作ることにしましょうね」
フワフワの綿のような羊毛フェルトを丸めて形を作り、それをニードルで何度も何度も繰り返し刺していくうちに繊維が編み込まれて固くなっていく。
紫恵は無心になってニードルを刺している時間が好きだ。
ニードルを刺しながら考え事でもしようものなら、ニードルでうっかり指を刺してしまうこともある。
そうなると細かく鍵針状になっているニードルで刺した傷は、単純な刃物で怪我をするよりもギザギザに裂傷を起こしてかなり痛い。
だから紫恵は、羊毛フェルトで手芸をしている時は余計なことを考えないようにしている。
「紫恵先生、こんにちは!」
「こんにちは。今日はストラップを作りましょう。マスコットは何がいいですか?」
「私、猫がいいです!」
「パンダがいい!」
「私はイルカを作りたいです!」
「それじゃあ、今日はそれぞれ皆さんのお好きな物を作ることにしましょうね」