初めての相手は無愛想上司
んっ…、
お、重いっ…
身体に何か重みを感じて
目が覚めた
寝ぼけているのか
ここが何処なのか
理解するまで時間がかかった
あ、小山課長のマンションだ
そして、見慣れた天井
寝室なのがわかる
寝てしまったんだと理解し
小山課長を待たずに寝た事を後悔した
カーテンの隙間からは
まだヒカリが入っていない
という事は、まだ夜だ
ならもう一眠りをしようと
寝返りを打ちたいが、うまく身体が動かない
なんだよ、これ
私の身体の上にあるモノを
退けようとしたが
意外と重たくて、どうにもならない
一体、なんなんだ、と
イラつきながら、モゾモゾしていたら
急に引き寄せられた
はっ、…!
一人だとばかり思っていた
引き寄せられたと同時に寝息が聞こえる
邪魔だと思っていたモノは
小山課長の腕だった