初めての相手は無愛想上司


寝室のドアを開けると
身体を起こし
背を枕に預けている小山課長

休みの日だからだろうか
ベットから出ようとしない

何か気になることがあったのだろうか
朝からパソコンを見ている


無言のまま
またベットに入る

酷い顔だと指摘され
ごもっともです、と言いたかったが
何も言わない
けど、何も言わないのもなー、と
思いながら、小山課長にピタッとくっついた


生意気なことを言ってごめんなさい
そう意味を込めてみた

ビクッと
小山課長の身体が跳ねた


「お前、わかってんのか?」


ギロッと睨まれたが
何故睨まれなきゃいけないのか
わからずキョトンとしてしまう



はぁ、とため息をつきながら
パソコンを閉じて、
机の上に置いてしまった

もしかして、怒らせてしまったのかと
内心ヒヤヒヤしてしまう
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