初めての相手は無愛想上司



蔵田課長は私とは小山課長が無事?
お付き合いできたと見届けたと言い
ネット世界から卒業するらしい


「やっちゃんがヤキモチ焼くんだ」


伊藤さんの下の名前は弥生だ
だからやっちゃんか…

それは、それは、と思いながら
寂しくはなるが
また誰か仲良くなる人が現れるだろうと思っていたら


「大丈夫です、こいつもやめますから」


私の事なのに自分のことのように答える
いやいや、待って
誰が止めるって?


『ダメです、私の生活の一部なんです』


そう訴えると
眉間のシワが濃くなった


ひぃ、と悲鳴をあげそうになった


「あ?俺といる時間にパソコンか?」


『いえいえ、小山課長と一緒の時は絶対しませんよ!』


せっかく二人でいるなら
パソコンは我慢できる
そう思って答えたのに
小山課長の眉間のシワは無くならない
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