初めての相手は無愛想上司


陽子も伊藤さんも
そして私も…大好きな人がそばにいて
幸せな毎日を送っている

今日は一人
寂しい気持ちもあるが
早く帰って小山課長にメールを送ろう


心配性の彼を安心させたい
自然に小走りなる




一人の時間が寂しいと思う
いつもなら食事の支度をしながら
小山課長の帰りを待つが
今日はそれすら必要ない


あー、暇だ
飲み会だから
帰りました、とメールをしても
当たり前だが返事はない


遅くなる、と言っていた
明日は土曜日だから
本当に遅くなるだろう


時計を見れば11時
待っていても仕方がない、と
一人寂しくベットへ入る


やはり一人は寂しい
寂しさを紛らわすかのように
いつも小山課長が右側に寝ている位置で
私は眠りについた
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