初めての相手は無愛想上司
「小夜と二人っきりに、早くなりたかっただけだ。早く帰って、小夜の作った飯を食って、小夜を抱きたい」
あっ…、
身体が一気に熱くなるのがわかる
いつからそんな事を思っていたの?
ハッキリ言われると…ね、
『あ、は、はい。じゃ、じゃあ何食べたいですか?お腹空いているなら、時間がかからないものを作ったほうがいいですね。…あ、お、オムライスとか、』
恥ずかしい気持ちもあるが
嬉しい気持ちのほうが大きい
「小夜が作るものなら、なんでもいい」
そう言ってくれた小山課長
マンションに帰るまでには
まだまだ時間がかかる
けど、早く帰りたいと思っていた
小山課長と同じで
私も早く、
早く小山課長に触れたいと思った
恥ずかしいから
口に出しては言わないけど。