初めての相手は無愛想上司
いつもの朝
ご飯が炊けて、紅鮭を焼き
ワカメと豆腐の味噌汁
必需品の納豆と、厚焼き玉子
朝は時間がないから
毎朝同じものでいい、
そう言ってくれたが
そういうわけにはいかない
「おはよう」
『おはようございます』
既にワイシャツにスラックス
仕事に行けます、というスタイル
テーブルに料理を並べ
ご飯、味噌汁とテーブルに置く
いただきます、と二人で食べ始める
いつもと変わらない
けど、やはり食が進まない
「どうした?」
『…いえ、大丈夫です』
「顔色が良くないな」
『…大丈夫ですから』
そう言いながら箸を置く
ごちそうさまでした、と小さく呟く
「やはり体調が良くないんじゃないか?病院へ行った方がいい」
わかりました、と言いながら
席を立った
小山課長と顔を合わすのが辛い