初めての相手は無愛想上司


土曜日…、


小山課長は宣言通り
あれから数日、残業続きで
日付が変わってから帰ってきた

前みたいに甘い匂いではなく
煙草の臭いを付けて帰ってくることもあり、本当に残業なんだと思う


あまりいい関係じゃない今
けど、別れたいわけじゃない
小山課長の事は大好きだ
少しでも信じたくて
ゲストルームではなく
ちゃんと二人のベットで眠る

初日はそれに驚いたみたいで
けど、寝ている私の頭にキスをし
良かった、と安堵をしていた


シャワーを済ませ、ベットに入り
また私にお休みとキスをする

朝方、まだ小山課長が眠っていることを確認しベットを抜け出す


私なりの誠意…
必ずお弁当を作る
どう言葉にしていいかわからないし
うまく伝わらない
私にはこれくらいしか出来ない

作り終われば、またベットへと入り
小山課長が家を出るまで起きないのだ
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