初めての相手は無愛想上司
そして、一つのお墓の前で足を止めた
【三浦家】
これがお爺ちゃんのお墓だ
お父さんが将来的にお婆ちゃんも一緒に入れるようにとお墓を建ててくれたと
お婆ちゃんから聞いていた事を思い出した
もしかして、と思い
お墓の裏へと回る
そこにはお爺ちゃんと
お婆ちゃんの名前が彫られていた
『小山課長っ!』
居ても立っても居られず
小山課長の胸に飛び込んだ
今思えば、お墓がある事を思い出していれば、もっと早く来れたのかもしれない
けど、お爺ちゃんのお墓がどこにあるかなんて、覚えていない
『私、すっごく幸せです』
抱きついた私を抱きしめてくれる
天国にいるお爺ちゃんとお婆ちゃんも見てるかもしれない
これが私の愛する人です、と
心の中で紹介をした