初めての相手は無愛想上司


誤解は全て解かれた
あんなに辛かったは日は二度とごめんだ


『また連れてきてください』


「当たり前だ。次は妊娠報告だ」


突拍子もない言葉に目を見開いてしまった
けど、直ぐに身体がカーッと熱くなる



『そ、そ、その前に結婚式ですっ!』



そうだ、
すっかり忘れていたが
私達はまだ、夫婦ではない



「そうか、なら今から打ち合わせに行こう。連絡を入れてみる」


今から?と思ったが
こうと決めたら突き進むのが小山課長だ
しかたがないなと思いながらも
口元がにやけてしまう



「笑いすぎだ、小夜と1日でも早く夫婦になりたいんだ」


いつも直球で気持ちをぶつけてくる
初めは戸惑ったけど
今は嬉しくて心地が良い


『はい、1日も早く夫婦になりましょう』

< 211 / 222 >

この作品をシェア

pagetop