初めての相手は無愛想上司
陽子がプロポーズ?
…いや、いいことだ
けど、それをなぜ小山課長が知っているんだ?
陽子から小山課長へ視線を送る
「…ど、どうして知っているんですか?私、誰にも話していないし…、」
戸惑いを隠せない陽子
飲んでいたハイボールのグラスを
ぐっと握っていた
「あいつに「この女以外愛せないと決めたなら、年齢や期間なんて関係ない」って言ってやった」
あいつ…というのは
陽子の彼氏くんのことだろう
彼氏くんには一度だけあった事があった
けど、紹介とかではなく
二人で飲んだ後に迎えに来たときに
どうも、くらいの会話だ
「な、なんで…。小山課長は裕也と知り合いなんですか?」
裕也…、あ、そういえば
そんな名前だった
仕事は確か…建築関係の作業員だったかな?あった時、仕事帰りみたいで
作業服を着ていた