初めての相手は無愛想上司


何かが触れて目を開ける
けど、ぼんやりして、よく見えない



「まだ寝てろ、ーーしとくか、」



優しく頭に触れる手が
あまりにも優しくて…嬉しくて
その言葉に素直に従った


次に目が覚めた時には
頭がすっきりしていた

ベットから起き上がり
今は何時だろうという疑問と
小山課長を探した


寝室から出てリビングを探す
…あ。違う
ここは洗面所とお風呂か、

もう一つ開けるが、違った
何個部屋があるんだと
違うドアを開けたが…また違った


もうっ!とイラつきながら
最後のドアを開ければ
やっとリビングだ

寝室にゲストルームみたいな部屋に
リビングか…独り暮らしには
かなり贅沢な広さだ

そして、小山課長らしい
無駄な家具もない
あまり生活感がない

だって、普通ある物がない
小山課長の部屋には
テレビがない
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