初めての相手は無愛想上司
夢心地…
ふわふわ、身体が浮いているようだ
幸せという言葉がちょうどピッタリ
人を好きになるって
こんなにも大変なのを初めて知り
誰かに愛されるって
こんなにも幸せなのかと初めて感じた
ううん、誰か…ではない
好きな人に、だ
あー、なんだか
幸せすぎて、身体がおかしくなりそう
なんか、熱い…
熱い、熱い…熱苦しい
パチッ、と目を開けると
それは前にも見たことがある天井
…あれ?なんで?
身体を起こすと
ストン、と私のおでこから
何かが落ちてきた
濡れタオル?
あれ?なんで私は寝てるの?
さっぱりわからないでいたら
ドアが開いた
「起きたか」
そこにはお盆を持ち
入ってきた小山課長
『小山課長、わたし…』
どうしてベットにいるか聞こうとしたら
お盆をソファ脇の机へ置いた