初めての相手は無愛想上司


帰りたくないって気持ちが強い
けど、下着一枚で何ができる
小山課長の部屋では
小山課長の服を着ているが
これも意外とスースーして恥ずかしい

私の服と言ったら
会社の制服だ
あの日の…ままだ



「…、そうか」


気のせいだろうか
私には残念だと聞こえた



小山課長、と言い
私は姿勢を正し正座をした

休んでいろと言われ
ソファに座ろうかと思ったが
床に座りたい気分だったので
ソファを背に体育座りをし
コーヒーを飲んでいた


『私…、こ、こ、…こや、…』


いざ言おうとすれば
全く声が出てこない
もーっ!と自分の太ももを叩いてしまう


キッチンにいた小山課長は
手を拭き、私の目の前に来た
腰を下ろしあぐらをかいた


いいぞ、と
さあ、どうぞという感じだ

これが更に緊張をさせる
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