初めての相手は無愛想上司



小山課長のことが、好きです



ちゃんと、伝えた
ちゃんと言えた


伝わりました?
私の気持ち…


行ってしまえば、スッキリ
顔が見たいと思ったが
なかなか小山課長の顔が見れない



「悪いが、離す気はない」


これから、一生だ
と、付け足した言葉が
私の身体を熱くさせた



どのくらい抱き合っていたか…
小山課長の心臓の音なのか
自分の音なのか、わからないが早い

この幸せな時間を邪魔したのは
私のスマホのバイブ音だ

誰だろ?
わらないが、いいかと
思っていたが、結構しつこい



さすがに、まずいと思っていたら
小山課長の腕が緩んだ
出た方がいい、と言われ

わかりましたと、自分の鞄の中から
スマホを取り出した


誰かと思えば…伊藤さんだ
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