ひとりかくれんぼ~ここから始まった悪夢


無料チャットアプリを開き、グループチャットを開く。


『ひなー。ひとりかくれんぼやらないの?』

発信源は、音葉から。

忘れてた、かくれんぼの事。


「ひとり、かくれんぼ?」

背後から声がして急いで振り返る。

後ろには、樹の顔が。


近い、近すぎる!

「い!樹!?!?」


ビックリしてひっくり返るあたしの体。

グキッ

痛っ!!


あ、転ぶ!!


ぎゅっと目をつぶった次の瞬間。

トンっ

背中から感じる温かい体温。


腕には、樹の手が・・。

あたし、樹に助けてもらった??

「ありがとう。樹。」

「あぁ。大丈夫か?」


「うん。」


それと同時に離れる樹の体温と、痛み。

「痛いっ!!」

「大丈夫か!?

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