ひとりかくれんぼ~ここから始まった悪夢
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『ひなー。ひとりかくれんぼやらないの?』
発信源は、音葉から。
忘れてた、かくれんぼの事。
「ひとり、かくれんぼ?」
背後から声がして急いで振り返る。
後ろには、樹の顔が。
近い、近すぎる!
「い!樹!?!?」
ビックリしてひっくり返るあたしの体。
グキッ
痛っ!!
あ、転ぶ!!
ぎゅっと目をつぶった次の瞬間。
トンっ
背中から感じる温かい体温。
腕には、樹の手が・・。
あたし、樹に助けてもらった??
「ありがとう。樹。」
「あぁ。大丈夫か?」
「うん。」
それと同時に離れる樹の体温と、痛み。
「痛いっ!!」
「大丈夫か!?