ひとりかくれんぼ~ここから始まった悪夢

準備



「あ、おはよー、樹。」

朝、校門の前で樹に会った。

なんて、最悪なタイミングなんだろ。

でも、目が合ったのに挨拶しないとかは不自然だし。

けど、今は昨日の事があったからか、会いたくなかった。

だけど、かくれんぼの事もあるし、話さなきゃ、まとまらないよね!

「おはよ。燈那乃。で、大丈夫だった?
昨日勝手に入れてごめん。」

「ううん、大丈夫。あ、そういえば、かくれんぼやる場所決まったんだよ。あたしの家なんだけど。」

昨日の夜、両親が土曜日旅行に行くと言っていたので、その事を話したら音葉に
ひなの家でやろうよ!っていう事になって___。

まぁ、いいんだけど。

「燈那乃の家か。なんか、久しぶりだな。」

そう言われてみれば、久しぶりかもしれない。

「ほんとだね。何年ぶりだろ?」

「5年ぶり、ぐらい?まぁ、そんな事はともかく。いつやるんだよ?」


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