ひとりかくれんぼ~ここから始まった悪夢
杏奈は、昔から少し短気なところがあった。
説明不足の上に分からないとすぐに怒るということがたくさんあった。
そんな杏奈達とももう少しで4年経つ。
私たちは中学3年の時から、ずっとこのグループだった。
咲梨だけは小学校からの幼馴染だけど。
短気だけど優しいとこもある杏奈。
ずっと一緒にいて、なんでも気軽に話せる幼馴染でもあり親友の咲梨。
少し変わっていて、明るい音葉。
そして、あたしを含めた4人グループ。
かれこれ、このグループで4年経つ。
「聞いてる、燈那乃(ひなの)?」
咲梨の声であたしは我に返った。
「う、うん!大体は。」
「でね___。」
杏奈が次の言葉を言おうとした時、同時にチャイムが鳴りあたし達は席に着いた。