Twins.
 





「――――ったく」






カバンをそのへんに放り投げてジャージに着替え、美容室のエプロンをつける。

こうやって見ると涼介よりも結構親孝行だよな、おれ。






「圭介ー! カラー持ってきて!」


「へいへい」






帰ってきたそばから人使いの荒いこと荒いこと。


とりあえずカラーを作らなければ。


ゴム手袋をはめて作業に入ると、エプロンをくいくいっと引っ張る存在に気が付く。

下を見るとおれのひざよりも少し大きいくらいの女の子がいた。





 
< 23 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop