嘘ツキナ、恋ヲスル



もぅ2年も前の話なのに、今でもあの日の事を鮮明に思い出しちゃう自分がイヤ。


忘れるって決めたのに…。


なんせ…あれが私のファーストキスですから…。忘れらんないでしょ。


でもあの日からも鳴海の態度は全く変わらず。忘れてって言ったけど、鳴海にとっては本当にたいした事ぢゃなかったんだなって思い知った。



そんな事を考えながら、また落ち込んで、一人で家に帰る。




昂君と付き合えたら、鳴海の事なんてすっきり忘れられるはずなのになぁ。



せめて友達になりたい!



頑張れ私!昂君にお近づきになって、好きになってもらえるように努力するんだ!





お風呂の中での私の一大決心は、次の日に拍子抜けの様に狂う事になる。




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