嘘ツキナ、恋ヲスル
急激に変わる景色



昨日、久しぶりに鳴海を意識しちゃって気まずい雰囲気のまま放課後になった。

案の定陽菜はウキウキで私に昨日の合コンの話をしてくる。




「でねでね♪一志くんってゆーんだけど、超カッコイイの!はづにも会わせたかったぁ!」



「そっかぁ。いい人見つかって良かったね♪」



陽菜が嬉しそうに話すと私も嬉しい。でも陽菜には悪いけど…今日の私は余裕がないの。



今日の放課後、サッカー部の練習が終わるのを待って昂君に話しかけるんだ!




その趣旨を陽菜に話すと…―


「本当に!?やっとヤル気になったかぁ。嬉しいよ!頑張ってね!」



喜んでくれた。




放課後、陽菜もサッカー部が終るまで一緒に待っててくれた。






昨日と同じ様な涼しくなった放課後。





「陽菜〜!葉月〜!見てて〜!!」


大地が校庭から叫んでる。何をするかと思えば…




「バク転て…サッカーの練習しなさい!」




大地が校庭ではしゃいでて、ソレを見ながらも私は昂君が気になって仕方なくて…




ずっとドキドキしてたんだ。




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